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逆子

姙娠9ヶ月目(33週目)の29歳女性。病院で鍼灸治療を勧められ、来院。助産婦としての経験も豊富な同僚の女性鍼灸師に診せたところ、左腹部に胎児の背中があり、上腹部に硬い頭が触れる第一臀位(骨盤位)とのこと。確認の為に臍の左下に聴診器を当てるとかすかに心臓の鼓動が聴取されました。

血圧は106/64mmHgと低いですが体調面では特に気になることはなく、強いて挙げれば小便がやや近いことぐらい。脈状は左右ともに沈脈で動の実。動の実という脈状は下焦に於ける足の太陽膀胱経が実であることを示しています。

まず、半米粒大(>米粒の半分ほどの大きさ)の灸を足の第五趾にある至陰穴(足の太陽膀胱経)にすえました。右の至陰穴にすえると最初の灸で「少し熱いです」。少々我慢して頂いて続けていくと6壮目でかなり熱く感じたようでした。施灸は熱さを感じることがひとつの目安になるので右至陰穴の灸はこれで終了。続いて左の至陰穴に5壮施灸しました。

その後ベッドに腰掛けて頂き、腰部にある三焦兪穴を強めに指圧。1回、2回と按じた後、3回目は少し長い時間按じました。三焦兪穴は至陰穴と相関関係にある為、この穴を取穴することで逆子に対する相乗効果が期待できます。


【治療開始から5日目・来院数2回】
  3日前の病院の検診では逆子はそのままで転位していなかったとのこと。しかし、昨日からお腹がよく動くようになり、「お腹の上の方を蹴られてるような気がします」。同僚の女性鍼灸師に診せたところ、「右腹部に胎児の背があり、下腹部に頭が触れる第二頭位(正常位)」。確認してみると胎児の心臓の鼓動は臍の右下で聴取できます。この為、今回は治療はせずに経過をみて頂くことにしました。

【治療開始から12日目・来院数3回】
  2日前の病院の検診では「逆子であるとのことに変化なし」との診断。同僚の女性鍼灸師に診せたところ、「右腹部に背中があり、上腹部に頭がある第二臀位(骨盤位)」とのこと。脈状は左右とも沈で動実・毛虚。毛虚とは下焦に於ける手の太陰肺経が虚している状態を示す脈状です。

至陰穴に3壮ずつ施灸し、足の太陰脾経・三陰交穴に施灸しました。脈状が毛虚を呈している場合、肺経と相関関係にある足の陽明胃経も虚し、その為胃経と表裏関係にある脾経が実していることが考えられるからです。半米粒大の灸を2壮すえ、その後、前回指圧をした三焦兪穴に瀉的置鍼をして治療を終えました。

一週間後に「逆子は改善し、無事正常位におさまっていることが確認されました」と連絡がありました。


(1)29歳女性 (2)36歳女性
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