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顔面神経麻痺 2

不妊症で治療を続けている42歳女性。10日ほど前から右目に涙が溜まるようになり、目尻から涙が流れ出るようになったとのこと。度々拭くのために目尻が爛れ、眼科を受診。「下の涙小管の閉塞による流涙過多症」と診断されました。

検査の結果、涙小管の閉塞は最近のものではなく相当前からでのものであることが判明。開孔は困難なので経過を見ようとのことでした。

しかし、翌日になって右瞼が閉じないことに気付き、今度は神経科を受診。MRI検査で脳内に起因するものではないことが確認され、「末梢性顔面神経麻痺」と診断。ステロイド、ビタミンB2が投与されたとのことです。

主な症状としては下記の通りで、味覚障害、唾液分泌障害、聴覚障害はありません。

・右側の額のしわ寄せができない
・右側の閉瞼が完全にはできない
・右側の鼻翼を動かすことができず、鼻孔が左側に比べて潰れて狭くなっている
・右側の鼻唇襞が消失
・右側の口角が開き、かつ、下がっている
・口笛が吹けない
・水分が右側の口角からこぼれ出る

以上の症状とMRIの所見からベル麻痺であることは想像に難くありません。腹診、及び、脈診から得られた情報と、顔面神経の末梢枝を支配している経絡、各症状に関連する経絡を勘案し、以下のように取穴しました。


足の少陰腎経・上陰谷穴(塚原私穴)、足の太陽膀胱経・殷門穴、
手の陽明大腸経・臂臑穴
足の太陽膀胱経・申脈穴


足の厥陰肝経・陰包穴、足の陽明胃経・伏兔穴、足の三里穴、
手の少陰心経・青霊穴、手の厥陰心包経・天泉穴、手の少陽三焦経・臑会穴
足の少陽胆経・風市穴


【治療開始から3日目・来院数2回】
  神経科では、進行はしていないが変化もないということで、レーザー治療を受けたとのこと。しかし、顔面神経麻痺は症状の出ている部位に直接刺激を加えることは治癒の妨げになることが多々あるのでその旨を伝え、しばらく神経科での治療を休んで様子をみて頂くことにしました。

【治療開始から6日目・来院数3回】
  額にしわが寄るようになり、瞼が不完全ながら閉じることが出来るようになりました。鼻翼も左ほどではありませんが動くようになり、涙も殆ど流れ出ません。また、口笛が少し吹けるようになりました。

【治療開始から14日目・来院数4回】
  口を大きく開けたときに若干の不自然さがありますが、水分が口角から漏れることもなくなりましたし、瞼も完全に閉じるようになりました。また、鼻翼襞の溝も殆ど元通りになり、左右差は気になりません。

この日は「両側のこめかみが痛む」、「左側の耳鳴りがする」とのことでしたので今までの取穴に加えて手の厥陰心包経・天泉穴(右側)、手の少陽三焦経・臑会穴(右側)、足の陽明胃経・伏兔穴(右側)、足の少陽胆経・風市穴(右側)、足の少陰腎経・上陰谷穴(左側)、手の太陰肺経・侠白穴(左側)を補鍼しました。

症状はほぼ消失しましたので顔面麻痺については今回の治療で治癒としました。


(1)40歳女性 (2)42歳女性 (3)50歳女性
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