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歯周病(歯槽膿漏)

腰痛等の治療の為に当院に通われている62歳女性。主訴である腰痛がかなり改善したところで新たに歯周病の相談を受けました。すでに歯周病で奥歯3本を抜歯。現在も前歯の歯肉から排膿があり、奥歯の1本がグラグラしているとのこと。通院している歯科医院では「そう遠くない時期に総入れ歯になるのは間違いない」との“お墨付き”をもらっています。

治療は今まで用いていた経穴のうち、足の少陰腎経、足の太陽膀胱経のバランスに関係する取穴を上陰谷穴を補、照海穴を瀉、殷門穴を補、申脉穴を瀉と改めました。

1週間に1度のペースで治療を行い、ひと月半後に腰痛はほぼ治癒。取穴を変更した一週間後は歯周病に関する自覚症状の変化はあまり感じていないようでしたが、この頃には前歯の歯肉からの排膿も無くなっています。

その後、健康維持の為に1〜2週間に1度治療にお見えになっていますが、半年以上過ぎた現在、歯肉からの排膿はなく、また、奥歯のグラグラも治まっています。疲れが溜まった時などに腰痛が出ることはありますが、それ以外は特に問題もなく落ち着いているとのことです。



鍼灸医学では治療ポイントを決定する為に望診・聞診・問診・切診という診察(=四診)を行います。この四診によって各経脈の虚実を判断して調整を行うのですが、十二の経脈はお互いに影響を及ぼしあっているので単純に“○○経だけが虚している”、“△△経だけが実している”ということはありません。四診から読み取ることの出来る経脈の虚(あるいは実)がどの経脈の変動に起因するのかを見極め、的確な補瀉を行わなければ治療効果は上がらないのです。

また、それぞれの経脈の間で虚実があるように各経脈の中にも虚実があります。つまり、“□□経が丸ごと虚している”といったことはないのです。ですから、経脈間の虚実の調整を行うだけではなく、各経脈内、特に様々な症状を引き起こす根本となっている経脈内の虚実の調整も行わなければ十分な治療とは言えません。

脈診や腹診などの切診、及び、望診、聞診から大凡の経脈の虚実を判断することは可能です。しかし、主訴とは一見関係ないような症状が調整すべき重要なポイントを示すヒントとなっていることも少なくないですし、細かな経脈内のバランスを見極めるには現在の愁訴・既往歴・家族歴など問診から得られる情報が必要不可欠です。

今回のケースの場合、歯周病の訴えがなければ関連した経脈の調整が不十分なまま腰痛の治療を終え、歯科医師の“お墨付き”通り総入れ歯になっていたことが十分に考えられます。また、初診時に歯周病の訴えがあれば、治療パターンの組み方も異なるので治療の経過も当然異なってきます。鍼灸治療を行う上で治療効果をより確かなものとするには全身の状態を把握することが大変重要ですので、主訴以外にも気になる症状がある時は「これは鍼灸治療では改善しないだろう」とお思いでも、まずはご相談ください。

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