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足底筋膜炎(踵の痛み)2

左側の足底筋膜炎の為、起床時から踵の痛みに苦しみ、立ち仕事や歩行もままならずここ数年辛い日々を過ごしている53歳女性。主な既往歴として平成元年に乳癌で右側の乳房全摘手術をしています。血圧は122/60mmHgで大便は正常。小便は昼間は概ね2時間間隔で夜間に小便に起きることは殆ど無いとのこと。

踵を診てみると両方とも切れて荒れています。踵が荒れているのはこの部位を支配している足の厥陰肝経が虚している証です。また、右側の内踝の下には圧痛を認めませんが、左側の踵骨の前内側部には顕著な圧痛を認めることができます。この圧痛は不動のものではなく、あちこちと移動するのが特徴です。

足の少陰腎経・厥陰肝経の病理検証の為に腹診をしますと、臍の左斜め上部と両側の第九肋軟骨付着部に抵抗が認められます。そこで、足の少陰腎経・陰谷穴(左側)、足の厥陰肝経・曲泉穴を瀉、足の少陰腎経・照海穴、足の厥陰肝経・太衝穴を補いました。

踵の痛みの他に腰痛があるということでしたので、身体の歪みを診て足の少陽胆経・風市穴(右側)、足の太陽膀胱経・申脉穴を瀉し、足の少陽胆経・陽陵泉穴(左側)、足の太陽膀胱経・殷門穴を瀉しました。


【治療開始から5日目・治療回数2回】
  治療後二日ほど踵の痛みが軽減していたとのこと。

【治療開始から12日目・治療回数3回】
  前回の治療の翌日、左外踝を捻挫。その為、今回は捻挫の治療を優先することにしました。

【治療開始から19日目・治療回数4回】
  捻挫の痛みは無くなっています。「捻挫がこんなに早く治るなら巻き爪もなんとかなりませんか?」とのことでしたので確認してみたところ、右側の第一趾と左側の第一趾及び第二趾の巻き爪が重症です。

巻き爪は虚の病態ですが、灸がより効果をあげる疾患でもあります。そこで第一趾に関係する足の太陰脾経、厥陰肝経の太白穴、太衝穴を補い、爪の根元の隠白穴、大敦穴に胡麻粒大の灸を1壮ずつすえました。加えて左側の第二趾に関係する陷谷穴を補い、爪の根元の児[穴に胡麻粒大の灸を1壮すえました。

【治療開始から47日目・治療回数6回】
  「踵の状態はだいぶ良くなりました」。しかし、痛みが完全になくなったわけではなく、起床時や夕方以降に痛みが出現するとのこと。

また、春先になると花粉症による症状が辛くなるのでその予防もお願いしたいとのことでしたので、両側の足の陽明胃経・伏兔穴、足の三里穴を補い、足の厥陰肝経・陰包穴を補い、手の太陰肺経・侠白穴、尺沢穴を補いました。

【治療開始から88日目・治療回数10回】
  起床しての第一歩と、靴によってはまだ踵が痛むとのこと。腰痛は全く無く、巻き爪の痛みも感じなくなっています。また、今春は花粉症にもならずに済んでいるとのこと。

【治療開始から157日目・治療回数15回】
  「踵の痛みは気にならなくなりました」。趣味でもあったウォーキングが再び出来るようになってとても嬉しそうな様子。

【治療開始から262日目・治療回数21回】
  「(踵は)朝起きたときに違和感を感じることもありますが、一日中の立ち仕事であっても長時間歩いでも痛みが生じることはなくなりました」。巻き爪の治療を開始して8ヶ月ほど経ち、漸く正常な爪が2/3ほど生え替わりました。これほど時間がかかるのは大変珍しいことです。

【治療開始から311日目・治療回数23回】
  「踵の痛み、違和感ともに無くなりました」。腰痛の発症もなく、巻き爪による痛みも無くなっているとのこと。しかし、爪はまだ完全に生え替わっているわけではないので爪が正常になるまでは自宅にて灸を続けるように指導し、今回で治療を終えました。

(1)42歳男性 (2)53歳女性
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