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不妊症 11 (体外授精)

なかなか子供が授からず、不妊専門クリニックに1年半ほど通院している37歳女性。その不妊専門クリニックには胚盤胞1個が凍結保存されているということで、体調が調い次第移植をしたいとのご希望です。

不妊検査の結果、卵胞刺激ホルモン、卵胞ホルモン(女性ホルモン)の値が悪いことが判明し、担当医師から「その為に卵子のグレードも低く、移植しても着床しないのではないか」と説明を受けたとのこと。

月経周期は28〜30日で正常範囲。生理痛はたまにある程度で冷え性以外に特記することもなく、大便小便とも正常です。

脈診(五臓脈診)をしますと、左右ともに石脈。ホルモン値が異常で石脈を呈するのは視床下部・脳下垂体の機能が低下していることと卵巣にも支障があることを示唆しているので良い状態ではありません。

腹診をしますと、上腹部の胃の反応点、臍の傍の卵巣反応点、鼠径部の子宮反応点(以上、塚原私穴)が虚しており、これは胃、卵巣、子宮の機能が低下している証です。


治療は、脈状から足の少陰腎経・照海穴、上陰谷穴(塚原私穴)を補い、下陰谷穴(同私穴)を瀉しました。また、腹部の状態から足の太陰脾経・太白穴と足の陽明胃経・足の三里穴を補い、さらに、手の太陰肺経・太淵穴と侠白穴を補いました。


足の少陰腎経・照海穴、上陰谷穴、
足の太陰脾経・太白穴、
足の陽明胃経・足の三里穴、
手の太陰肺経・太淵穴、侠白穴
足の少陰腎経・下陰谷穴

足の少陰腎経・照海穴、上陰谷穴、
足の太陰脾経・太白穴、
足の陽明胃経・足の三里穴、
手の太陰肺経・太淵穴、侠白穴
足の少陰腎経・下陰谷穴


【治療開始から36日目・治療回数6回】
  生理日から5日目(30日周期)。経血量は3日間は普通で4日目は僅かだったとのこと。生理痛は1日目のみ。脈状、腹部の状態は初診時とかわりません。

基礎体温表を拝見したところ、高温相、低温相ともに形になっていません。そこで低温相がしっかりするよう、手の陽明大腸経・手の三里穴(左側)を補いました。

【治療開始から142日目・治療回数20回】
  生理日から23日目。基礎体温の高温相が少し形になってきました。脈診をしてみますと、左右ともに代脈。漸く石脈の状態から脱することが出来ました。視床下部、脳下垂体、及び、卵巣の機能が回復してきた証です。

腹診をしてみますと、子宮反応点が未だ虚のままです。そこでこれまでの取穴に加えて足の太陰脾経・三陰交穴(両側)を補い、さらに、高温相がよりしっかりするよう、手の陽明大腸経・手の三里穴(右側)を瀉しました。

【治療開始から176日目・治療回数23回】
  生理日から18日目。不妊専門クリニックでの検査の結果、卵胞刺激ホルモン、卵胞ホルモンとも正常値になっており、明日、凍結してある胚盤胞の移植を行うとのこと。

基礎体温は36.8℃。脈状は左右ともに代脈。子宮反応点の虚は消えているので子宮の機能も回復しています。あとは凍結してある胚盤胞の生命力次第です。

【治療開始から198日目・治療回数24回】
  残念ながら着床せず、3日後(生理日から13日目)に採卵予定とのこと。

母体は妊娠の準備が調っていますのであとは生命力のある卵子を待つだけです。治療は前回までと同様。

【治療開始から212日目・治療回数26回】
  4個採卵でき、3個が授精。そのうち1個が胚盤胞まで育ち、そのまま凍結保存をしたとのこと。

【治療開始から239日目・治療回数30回】
  10日前(生理日から14日目)に2個採卵。1個が胚盤胞まで育ち、凍結保存されたとのこと。これで2個の胚盤胞が凍結保存されていることになります。

「体の方は妊娠する準備が調っていますから、いつ移植しても大丈夫だと思いますよ」とお伝えしました。

【治療開始から261日目・治療回数33回】
  3日前に排卵(生理日から18日目)。移植予定は2日後とのことです。

基礎体温は36.7℃。脈状は左右ともに代脈。

【治療開始から268日目・治療回数34回】
 

移植して5日が経過。基礎体温は36.85℃。

脈診をしますと、左右ともに動脈。動脈は妊娠時によく現れる脈状です。また、腹診をしますと、卵巣反応点、子宮反応点ともに気が充実しています。

「8割方着床していますよ」とお伝えしたのですが、2日後に着床の有無が判定されるとのことでご本人はとても不安な様子です。


2週間後、「今日、卵黄嚢が確認されました」との連絡があり、それからひと月ほど経って「心音が確認でき、もう(不妊専門)クリニックに行かなくても良いことになりました!」とご報告を頂きました。


この方は妊娠に至るまで9ヶ月近くかかってしまいましたが、脈状から推察された視床下部、脳下垂体の機能的疾患の回復に時間がかかった為です。

また、体のバランスが調っていない状態での採卵は卵子の状態が良くないことも多く、胚盤胞まで育ったとしても生命力は弱くなってしまうようです。体が調い、妊娠する準備ができているにもかかわらず着床しないのは胚盤胞の生命力が要因として考えられます。


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