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血小板減少症

4ヶ月前の区の検診で血小板減少症であることがわかった40歳女性(主婦)。検診時の血小板数は57,000個/μlで一ヶ月前の検査では50,000個/μlとさらに血小板数が減少しています。医療機関では諸検査をしましたが、原因となる基礎疾患は特に見つからず、その為に治療法(薬の投与)もなく、経過観察となったとのこと。

血小板減少症の他の症状としては、両眼下の湿疹、花粉症。立ち眩みはありますが、今のところ貧血はなく、皮膚・粘膜・性器・尿路・消化管からの出血もなく、腎機能、肝機能とも正常。月経は28〜30日周期で初日に下腹痛があります。小便はやや近めなものの、夜間に起きることもなく、大便は正常。血圧は96/54mmHgと低めで手足の冷えが強いです。

脈状は両側ともに沈脈で弦の虚を呈しています。腹診を行うと胃部に振水音(水の溜まっている音)が認められ、上腹部にはガスの停滞が顕著です。また、季肋の第九、第十肋軟骨付着部下際の抵抗が右側に比べて左側の方が強く、臍の両傍2横指の所、及び、その下方2横指の所にも抵抗が認められます。第十一肋骨先端前下方の章門穴は軟らかく抵抗感がありません。舌を診ますと舌上中央の上皮がむけています。

治療は、脈状が沈・弦・虚であることから、足の厥陰肝経・太衝穴、振水音及びガス音を認めた為、足の陽明胃経・足の三里穴、手の太陰肺経・尺沢穴、舌上中央の上皮がむけているので伏兔穴、侠白穴、貧血・出血を防ぐため、足の少陰腎経・上陰谷穴、足の厥陰肝経・陰包穴、太衝穴、手足の冷えに足の陽明胃経・陷谷穴、足の少陽胆経・臨泣穴、腎機能低下を防ぐために足の少陰腎経・下陰谷穴、肝機能低下を防ぐために足の厥陰肝経・曲泉穴(右側)をそれぞれ補いました。

また、左側の第九・第十肋軟骨付着部下際の抵抗が強いので、曲泉穴(左側)、足の少陽胆経・陽陵泉穴、及び、風市穴(左側)、臍の両傍とその真下に抵抗があるので足の少陰腎経・照海穴、足の太陽膀胱経・申脉穴をそれぞれ瀉しました。

そして、血小板減少症に最も関連性のある足の太陰脾経・太白穴を補い、箕門穴を瀉しました。


【治療開始から92日目・治療回数12回】
  血小板数:84,000個/μl。白血球:2,900個/μl。

【治療開始から149日目・治療回数20回】
  血小板数:62,000個/μl。血小板が減少した為、箕門穴の取穴をやめ、血海穴を瀉しました。

【治療開始から275日目・治療回数37回】
  血小板数:50,000個/μl。真夏の盛りに体調を崩したとはいえ、最悪の状態に戻ってしまいました。そこで足の三里穴に加えて衝脈の治療穴である上巨虚穴、下巨虚穴を補いました。

【治療開始から333日目・治療回数42回】
  血小板数:59,000個/μl。白血球数:4,100μl。血色素濃度:12.0g/dl。

【治療開始から395日目・治療回数50回】
  血小板数:70,000個/μl。

【治療開始から457日目・治療回数57回】
  血小板数:90,000個/μl。血小板の数が増えてきた為、病院での検査は3ヶ月毎になったとのこと。

【治療開始から548日目・治療回数68回】
  血小板数:121,000個/μl。白血球数:3,600個/μl。血色素濃度:12.2g/dl。

【治療開始から758日目・治療回数94回】
  血小板数:138,000個/μl。白血球数:4,300個/μl。血色素濃度:13.3g/dl。次の検査は半年後になったとのこと。

【治療開始から835日目・治療回数102回】
  月経が19日周期で来潮した為、衝脈治療を中止。血海穴、上巨虚穴、下巨虚穴の取穴をやめ、箕門穴(左側)の瀉法を加えました。

血小板の数は前回の検査では138,000個/μlとだいぶ回復してきました。治療は現在も継続中ですが、花粉症や立ち眩みなどの症状もすでに改善しており、大きく体調を崩すようなことがなければ次の検査を行う頃には血小板の数はさらに回復していることと思います。

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