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円形脱毛症

円形脱毛症は頭髪部に境界の明瞭な爪甲大、あるいは、硬貨大の円形の脱毛が自覚症状のないままに1箇所乃至数箇所発生するのが特徴です。円形脱毛症でも“単発型”に分類されるものは自然治癒率も高く、通常は6〜8週間もすると毛髮は自然に再生すると言われています。

ところが、回復しても再発を繰り返す“多発型脱毛症”、脱毛部が増大して頭髮がすべて抜けてしまう“全頭脱毛症”、頭髪に加え、眉毛・睫毛・髭も抜けてしまう“悪性脱毛症”、頭髪・眉毛・睫毛・髭・脇毛・陰毛などの硬毛、産毛・体毛などの毳毛全てが抜けてしまう“汎発性脱毛症(全身脱毛症)”など、深刻な脱毛症に移行してしまうケースも少なくありません。重症であれば当然治療も困難になりますから早期治療を心掛ける必要があります。

円形脱毛症の原因としては、「遺伝的素因」、「精神的ストレス」、「内分泌異常」、「自己免疫疾患」などが考えられてはいますが、詳しい原因は特定出来ていません。その為、現代医学ではステロイド剤、血管拡張剤、抗アレルギー剤、免疫抑制剤などを用いた“薬物療法”、紫外線を照射したり、液体窒素を用いたりする“物理化学療法”といった脱毛部に於ける局所治療が円形脱毛症治療の中心となります。それぞれ副作用の心配があるので用法・用量、あるいは、刺激量には十分注意を払わなければなりません。


鍼灸医学では脱毛症は虚の病能であるとの認識に立って治療にあたることが重要なのですが、鍼灸家の多くは円形脱毛症に対する治療として脱毛部位へ直接、灸または鍼を施す局所治療に終始しているのが現状です。脱毛している部位に直接施術を行うことで発毛が促されれば円形脱毛症そのものからくるストレスは緩和され、それによって症状が治まるケースもあります。ですから、局所治療全てが無意味であるとは言いませんが、局所治療である以上、根本的な治療にはなり得ず、「単発型」以外の脱毛症に対して十分な治療効果をあげることは非常に困難です。

また、現代医学的治療、鍼灸治療を問わず、思うような効果が得られない場合、その理由として頭皮の管理や洗髪の仕方、ストレス、日常生活の不摂生などを挙げられることがあります。確かに、ストレスや精神不安は少ない方が治療効果が出やすくなりますからその軽減に努めることは大切ですし、治療をしているからといって頭皮の管理や洗髪を疎かにしていいというわけではありません。しかし、ストレス社会と言われるようになって久しい昨今、誰しもが何らかのストレスを抱えているわけですからそこに原因を求めるのは無意義と言わざるを得ません。


鍼灸医学では体が抱えている虚の病能が内臓器官などよりも体表の毛根部分により顕著に表れた結果が脱毛症と考えています。つまり、どんなに強いストレスを受けても毛根部への影響が少なければ脱毛には至らないですし、ほんの些細なきっかけでも毛根部に強い影響を及ぼすことになれば脱毛に至るということです。

心身に異常があれば必ず経脈の変動として捉えることが出来ます。経脈の虚実を見極めるには脈状やお腹の状態、主訴以外にどの様な症状が現れているか等を把握することが必要不可欠ですが、円形脱毛症に於いては脱毛している部位が経脈の状態を示す重要なヒントとなります。即ち、円形脱毛症はその部位を支配している経脈が虚している為に起こっているのです。

鍼灸医学に於ける円形脱毛症の治療は、心神の状態や体調を全体的に把握し、大局的に病能を検証した上で、各経脈の虚の病能を是正することを主眼に行わなければなりません。そうして初めて“単発型”以外の重症な脱毛症に対しても十分な治療効果を発揮することが出来るようになるのです。

また、経脈により影響を及ぼす経穴は手足に集中していますから、これらの経穴を如何に用いるかが、治癒へと導く上で重要なポイントとなります。当院では脱毛部へは直接施術を行っていませんが、それは無理矢理刺激を加えなくても体のバランスが整えば自然に治癒へと向かうと考えているからです。

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