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湿疹(吹き出物)

湿疹は皮膚炎と同義に扱われることも多く、その病態は様々です。
紅斑性湿疹 境界不鮮明な紅斑とわずかに腫脹が認められる
丘疹性湿疹 小丘疹がある
小水疱性湿疹 丘疹の頂上に小水疱が認められる
膿疱性湿疹 水疱が混濁、または、膿を持つ
糜爛(びらん)性湿疹 膿疱が破潰し、糜爛面を形成する
(その表面は膿汁、漏出するリンパ液、血液で潤っている)
結痂(けっか)性湿疹 分泌物が凝固し、痂皮を生じる
落屑(らくせつ)性湿疹 結痂が落屑する

湿疹が慢性になると苔癬化(たいせんか)して苔癬状湿疹となり、さらに皮膚面が疣(いぼ)状をなして疣状湿疹となることがあります。しばしば全身に発生する急性の湿疹とは形が異なり、頭部、耳穀、顔面、眼瞼、口囲、頸部、体幹、陰部、陰嚢、陰門、肛囲、四肢等、限局して好発するのが特徴で、顔面に出来る所謂“吹き出物”も慢性化した湿疹の一種です。

また、慢性湿疹は皮膚の部位によっても特異な病像を呈し、亀裂、肥厚、硬化、結節などを呈すことがあります。現代医学での治療は塗り薬が中心になり、ステロイド外用薬がよく使われているようです。


鍼灸医学では、湿疹は虚の病態であるとの認識に立って治療にあたります。例えば、顔面に出来る吹き出物は、手の太陰肺経及び足の陽明胃経が主として虚すことによって発生すると考え、上焦の肺経及び胃経の虚を改善することを主眼に治療を行います。また、ニキビと同様に吹き出物の出来ている位置から経脈の変動を知ることが出来るので該当する経脈の調整も必要不可欠です。

ニキビと吹き出物は見た目にもよく似ていますが、ニキビが実の病態であるのに対し、吹き出物は虚の病態ですので治療法は異なります。年齢的な要素や生活習慣等も関係しますが、経脈の虚実は脈や腹に必ず現れますので、問診はもちろん、脈診や腹診から経脈の虚実を総合的に判断し、治療にあたることになります。


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