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橈骨神経麻痺

橈骨神経麻痺は、「下垂手」、「MR関節伸展不能」、「拇指の伸展・外転不能」、「手背側の感覚鈍麻」、「腕橈骨腱反射の消失」、「三頭筋反射消失」等の症状を呈します。中には全く原因の特定出来ないものもありますが、主な原因としては神経の圧迫、神経の切断や腱の断裂など神経損傷が考えられています。

筋電図、神経伝導速度検査、神経生検などの神経機能を調べる検査の結果、重大な神経損傷が疑われる場合は神経縫合術が行われることもあります。しかし、神経縫合術を行ったからといって直ちに機能が回復するわけではありません。回復までには少なくても数ヶ月の期間が必要ですし、その間、筋萎縮防止の為に各種理学療法や電気刺激療法を継続することが必要不可欠です。

また、神経縫合術を行っても思うような回復がみられないケースもあり、その場合には腱移行による機能再建術が検討されることになります。

神経損傷が軽微なものや原因の特定出来ない麻痺に対しては、cook-up splintを装着して回復を待つ方法やビタミンB12の内服等、保存療法が選択されていますが、回復不能の症例も少なくないようです。


一般的に肘より上に何らかの原因がある場合には下垂手が生じ(=橈骨神経高位麻痺)、肘より下に原因があれば指の伸展不能が生じる(=橈骨神経低位麻痺)と云われていますが、何れにしても症状が出るのは手首より先(=末梢)です。

橈骨神経麻痺の治療は高位、低位の区別無く、どの領域を橈骨神経が支配しているか、あるいは、症状が出ているのはどの部位かに着眼して治療を行っている
鍼灸医学では、原因の特定できない橈骨神経麻痺に対しても治療効果を発揮します。


橈骨神経は末梢では手背側の拇指、示指、中指、薬指と拇指球を支配しており、これらの部位は、拇指が手の太陰肺経、示指が手の陽明大腸経、中指が手の厥陰心包経、薬指が手の少陽三焦経
の各経絡が支配しています。また、神経麻痺は虚の病態ですので、これらの経絡の虚の状態を如何に改善するかが治療のポイントとなります。

鍼灸医学に於ける治療は虚に対しては基本的に補法をもって対処するのですが、関係する経絡をただやたらと補っただけでは効果は得られません。各経絡間のバランスはもちろん、主となる経絡内のバランスも見極める必要があるのです。

まず、橈骨神経麻痺の症状として表れる部位は末梢ですから、主となる経絡の下焦が虚していることは間違いありません。そして、脈診や腹診から得られた情報、主訴である橈骨神経麻痺以外の症状や生活習慣など問診から得られた情報を元に、
上焦・中焦の状態を判断し、経絡のバランスに応じた補瀉を行うことで全身の“気”の虚実を整えます。


“気”の調整を行うことで症状の軽減・消失を図っている鍼灸医学では、現代医学的な病名や原因は、経絡の状態を診る上で参考にすることはあっても治療を行う上での必要不可欠な要素ではありません。現代医学的な原因が特定できなかったとしても、東洋医学特有の望診・聞診・問診・切診によって経絡の状態を正確に把握し、的確な調整を行えば治癒へと導くことは十分に可能です。

個人差もありますし、治療の開始時期にも影響されるので一概には云えませんが、橈骨神経麻痺の場合、発症後早い段階で治療を開始することが出来れば、週2〜3回の治療でひと月からひと月半で治癒へと至ります。


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