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側彎症(脊柱側彎症)

側湾症には、脊柱全体が一測凸の側湾をなす単一性側湾と、腰部の側湾も加わった合成側湾があります。単一性側湾では凸側と反対側の肩が下がり、場合によっては凸側へ頚が傾くことがあります。一方、合成側湾では凸側と反対側の腰(骨盤)が突き出てS字状の側湾を描きます。

原因を特定出来る症候性側湾症には、神経筋性、先天性骨奇形性、神経線維腫症に伴うもの、外傷性、感染性、代謝性などがありますが、これらの占める割合は2割程度。殆どの側湾症は原因の特定できない突発性側湾症に分類されます。突発性側湾症は10歳〜15歳ぐらいで発症することが多く、女子に多くみられるのが特徴です。

一般的には、神経線維腫症に伴うものや神経筋性の側湾症など特殊な原因によるもの以外は成長が止まれば側湾も進行しないと言われていますが、高度側湾の場合は成長が止まった後も進行するケースがあります。側湾が進むと胸郭は変形してしまい、その結果、肺の機能は低下、さらに心臓にも大きな負担がかかるようになる為、放置するのは大変危険です。

現代医学的な治療は、成長期であれば30度〜50度の中度側湾に対しては装具による矯正、50度以上の高度側湾は手術となります。手術は矯正した脊椎を二本の金属棒で固定して固めてしまう骨移植法が多く行われていますが、最近では伸縮式の金属棒を使うことで身長の伸びに対応したグローイングロッド法という手術も行われるようになってきています。


脊柱の側湾は骨盤の歪み・傾きの影響を少なからず受けています。7個の頚椎、12個の胸椎、5個の腰椎、5個の仙椎(=仙骨)、3〜5個の尾椎(=尾骨)から成る脊柱は、骨盤を構成する仙骨を土台として積み上げられた積木のような構造になっていますから、骨盤が傾いていれば各椎骨は前後左右に傾いたり、捻れたりしてバランスをとらなければ重い頭部を支えることは出来ません。

ですから、側湾症に於ける鍼灸治療はまず、骨盤の位置と関連の深い足の少陽胆経の左右のバランスを整えることを第一の目的としています。例えば、左側へ凸湾曲、右肩が下がっている側湾症に対しては、左側は膝の外側にある陽陵泉穴、右側は大腿外側にある風市穴を取穴。さらに、背部の第十胸椎、第十一胸椎の間にある陽綱穴(左側)、第五胸椎と第六胸椎の間にある神堂穴(右側)を加えて取穴することで胆経のバランスを整え、骨盤の位置を矯正します。

また、側湾症の方がよく訴える頭痛や頚肩の凝り、上肢・手指の痺れや痛み、背痛、腰痛、下肢・足趾の痺れや痛みなどは脊柱の側湾との関連をよく見極めた上で、それぞれの症状を緩和する為、各経脈の調整をすることになります。


側湾症の治療に於いて鍼灸治療では骨盤の位置の矯正に重点を置いてはいますが、骨盤の位置が矯正されたからといって直ちに側湾症が改善されるわけではありません。何故なら、骨盤の歪み・ずれというのは経脈の乱れを現しているひとつの病能にすぎないからです。全体のバランスを整えることが出来なければたとえ局所的に改善されたようにみえたとしてもそれは一時的な症状の緩和に止まり、根本的な改善にはなりません。

重要なのは経脈、即ち体全体のバランスです。主訴である側湾症及びそれに付随する頭痛や手足の痺れ・痛みはもちろん、側湾症とは関連がなさそうな諸症状、さらに血圧や便の状態などと、脈やお腹に反映される経脈の状態を注意深く比較検討しながら、短期的には症状の緩和、長期的には全体のバランスを整え、治癒へと導くことを目的に治療を行うのが鍼灸治療です。

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