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不妊症

思春期から閉経期までに排卵される卵子は500個ほどですが、30代終わりごろからは排卵される卵子の数は減少すると言われています。排卵とは成熟卵胞が卵子を放出することを言い、条件が整わないと順調な排卵を起こすことはできません。

生理が始まると脳下垂体から卵胞刺激ホルモン(濾胞刺激ホルモン・Follicle stimulating hormone、FSH)が分泌されて生理が止まり、一方ではFSHの作用で卵巣内の卵胞が成長します。卵胞が成長すると今度は脳下垂体から黄体化ホルモン(黄体形成ホルモン・Luteinizing hormone、LH)が分泌されて(LHサージ)排卵を起こさせます。排卵はLHサージ始動から概ね36時間以内に起こります。

排卵を起こすためにはFSH、LHが正常に分泌されることと、エストラジオール(E2)の値が高いことが条件となりますが、そのためには脳下垂体、卵巣の機能が十分に働いていなければなりません。


卵管はおよそ10〜12cmの細長い管状で子宮側から間質部、峡部、膨大部、漏斗部(采部)に区分されています。峡部は膨大部に比べて細く卵管の1/3ほどで、2/3は膨大部が占めています。膨大部は卵巣上端を迂回して卵管外側に漏斗部を形成しています。漏斗部の周囲はラッパ状で腹腔に開口しています。

排卵された卵子は、漏斗部で精子と授精して接合子(授精卵)になります。授精卵は漏斗部から峡部へと運ばれながら、卵管上皮から成長因子の影響を受けつつ、最適な卵管液の中で分割し、胚盤胞期となり子宮腔へ送り出されます。排卵から卵管内を移動し、子宮腔に入るまでにかかる時間は約72時間とされています。

子宮内膜は、卵巣から分泌される卵胞ホルモン・女性ホルモン(エストロゲン)と排卵後の卵胞から分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)などの卵巣性ステロイドホルモンにより直接的に調整を受けて増殖期には1日0.5mmのスピードで増殖し、平均して9mm前後まで厚くなります。胚盤胞は正常月経周期では排卵日から7〜11日目に着床すると推定されていますが、子宮内膜が胚を受け入れるメカニズムの詳細については不明な点が多いようです。


さて、自然に妊娠する割合はおよそ30%と言われています。一方、体外授精の成功率は15%ほど。ホルモン値に異常があればその調整を行い、不動化精子・運動障害精子・奇形精子など、男性側に原因があれば卵細胞質内に直接精子を注入して授精を行うICSI(卵細胞質内精子注入法)によって授精は可能になりましたが、妊娠に至る割合に大きな変化がないのが実情です。

不妊の原因ともなる子宮ポリープ、子宮筋腫、子宮内膜症による癒着、卵管癒着、卵巣膿腫などの疾患に対しての外科的処置は大変に優れたものがある現代医学ですが、脳下垂体、卵巣機能を回復する手立てが無いために、ホルモン値の異常に対してはやむを得ず人工ホルモンによる調整に終始しています。

しかし、ホルモン値が異常であるということは、そのホルモンを産生する脳下垂体や卵巣の機能が正常に働いていないことを意味します。各器官の機能を正常化することを疎かにし、または無視して、ただがむしゃらに体外から人工ホルモンを補充することは生体内にアンバランスを生じさせることにつながり、結果的には脳下垂体、卵巣などの機能を今以上に悪化させかねません。重要なことは、人工ホルモンによってホルモン値を調整することではなく、脳下垂体、卵巣の機能を如何に正常化させるかなのです。


ところで、結婚して1〜2年以上経っても妊娠しないために医療機関で検査をしてもらったところ、ご夫婦共に異常が無かったということもよくあります。そこで人工授精や体外授精を試みたものの、一向に妊娠しないということも少なくありません。

このような場合、“妊娠する為のシステム”の一部が休止状態、つまり、妊娠に関係する各器官の連携の一部が滞っていると考えるとよいでしょう。この“妊娠システム”のどの部分が休止状態にあるのかを突き止め、その部分を活性化させることが出来れば妊娠に至ります。


鍼灸は不妊症に大変効果のある治療法です。鍼灸医学の世界では、脳下垂体・卵巣・卵管・子宮に直接的に関与する“経絡”があります。ですから、異常のある器官、あるいは、滞りのある部分に関係する経絡を調整することによって生体内のアンバランスを是正し、機能の正常化を図ることができるのです。

また、鍼灸医学では、「生体の一部の状態は生体全体の状態の反映であり、また、生体全体の状態は生体の一部の状態の反映でもある」、という理念があります。この理念に従って不妊症を全身的、全体的に捉え、一方で身体の不調(=冷え性、生理痛、頭痛など、不妊以外の様々な愁訴)は不妊が原因である可能性が高いとの認識に立って経絡の調整をするわけです。


最後に、不妊症に於ける当ハリニックの治療内容を記させて頂きます。

まず最初に伺うのが、「いままでの経過」、「医療機関での検査結果(ホルモン値、フーナーテスト、卵巣・子宮疾患の有無など)」、「夫側の問題点の有無」などです。次に、「既往歴」、「持病の有無」、「冷え性の有無」、「頭痛・目眩(めまい)の有無」、「睡眠の状態」、「眼・耳疾患の有無」、「胃・腸の状態」、「便・尿の状態」、「月経周期」、「生理痛の有無」などです。

診察は脈診(五臓脈診)と腹診が主となり、治療は、卵巣・子宮がある下腹部や卵巣・子宮の神経が集まる腰部(腰・仙骨部)、脳下垂体がある頭部には一切鍼をせず、上肢(手)と下肢(足)の穴(ツボ)だけを使います。治療に使う鍼は1番鍼(0.16mm)と2番鍼(0.18mm)で、鍼を刺入する深さは3〜5mm。治療時間はおおよそ40〜60分です。

治療期間については、個人差もありますし、具体的に申し上げるのは難しいのですが、週1〜2回の治療で(体の状態によります) 早い方ですと3ヶ月ほどで、体のバランスを大きく崩している方でも概ね半年から一年で妊娠に至っています(治療の途中で諦めてしまう方もいらっしゃいますので、残念ながら全ての方が妊娠しているわけではありません)。

不妊症に関する最近の症例を何例か挙げていますので参考にご覧下さい。


不妊症の症例    
(1)35歳女性・自然妊娠 (2)43歳女性・体外授精 (3)27歳女性・自然妊娠
(4)34歳女性・体外授精 (5)44歳女性・体外授精 (6)35歳女性・体外授精
(7)38歳女性・人工授精 (8)37歳女性・自然妊娠 (9)39歳女性・人工授精
(10)39歳女性・体外授精 (11)37歳女性・体外授精 (12)40歳女性・体外授精
(13)35歳女性・自然妊娠 (14)42歳女性・自然妊娠  
 
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