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三叉神経痛

三叉神経は中脳から頚髄上部に達する大きな三叉神経核から出て第一枝(前頭部、額、角膜、結膜)、第二枝(眼窩下口、頬部、下眼瞼、上口唇)、第三枝(咀嚼筋、下顎、下口唇)に分かれて、それぞれ支配領域に分布します。発作性の激痛である三叉神経痛は、特発性のものと原因疾患の明らかな症候性のものがあります。


症候性三叉神経痛の原因疾患には、脳腫瘍、帯状疱疹(ヘルペス)、多発性硬化症、動脈瘤、副鼻腔炎、歯痛などがあり、腫瘍による三叉神経痛は特発性のものに比べてやや若年に多く、第一枝に罹患するものが多い傾向があります。

また 、帯状疱疹による三叉神経痛は発疹消退後も激しい痛みが絶え間なく続く傾向があり、多発性硬化症による三叉神経痛は両側性のことが多く、通常は他の神経症状に続いて出現します。症候性三叉神経痛の
治療は特定された原因疾患の治療が中心となります。


特発性三叉神経痛は、血管による三叉神経根の圧迫が原因のものが全体の70%を占めるといわれ、40歳以降に発症し易く、男女比は2:3で女性に多い傾向があります。痛みは発作的に起こり、鋭利な刃物で刺されるような、あるいは、焼けるような激痛を生じることが多いです。

鼻翼の外側、上口唇、下口唇、歯肉など刺激されると疼痛発作が生じる為に、洗顔したり、食物を咀嚼したりすることに恐怖心を抱くようになることもあります。現代医学に於ける主な治療として挙げられるのは、薬物療法、神経ブロック療法、神経血管減圧術です。

薬物療法は、抗痙攣剤の一種であるカルバマゼピンが用いられ、痛みの緩和・消失に効果がります。しかし、眠気や集中力の低下といった副作用が強く出ることも少なくなく、また、継続して服用することで効果が出難くなる為、薬物療法のみの治療では限界があるようです。

神経ブロック療法は、薬物療法が効かない場合や副作用が強い場合に用いられますが、再発も多く、知覚障害が生じることもあります。その為、手術による負担が大きいと判断される高齢の方などが主に対象となります。

神経血管減圧術は、後頭蓋骨を開頭して圧迫血管と神経の間にスポンゼルや筋肉片などを挿入し、三叉神経の圧迫を解除するものです。難聴や耳鳴りなどの他、手術によるリスクがないわけではありませんが、90%以上の方が完治しているというデータもあります。


鍼灸医学に於ける特発性三叉神経痛の病態は、以下の通りです。

第一枝領域の病態
足の太陽膀胱経、足の少陰腎経、手の陽明大腸経、手の太陰肺経
足の厥陰肝経、手の少陰心経
眼痛がある場合は手の厥陰心包経の経気の虚、耳痛がある場合は足の少陽胆経、手の太陽小腸経の経気の虚がからみます。

帯状疱疹を発症すると、後遺症として第一枝の三叉神経痛が生じますが、第三枝の三叉神経痛となることもあります。

第二枝領域の病態
足の太陽膀胱経、足の少陰腎経、足の陽明胃経、足の太陰脾経
足の厥陰肝経
副鼻腔炎のためにこの第二枝が痛むことがよくあります。

第三枝領域の病態
足の陽明胃経、足の太陰脾経、手の少陽三焦経、手の厥陰心包経
足の厥陰肝経、手の少陰心経
耳の前や耳介に発症した帯状疱疹のために第三枝の三叉神経痛が生じることがあります。また、この領域の神経痛はしばしば奥歯の痛みとなることがあります。

鍼灸治療が適応するのは、症候性のもののうち、帯状疱疹が原因疾患となる三叉神経痛、及び、原因が不明で現代医学では有効な治療が見込めない特発性三叉神経痛です。

三叉神経痛の中には脳腫瘍など重篤な疾患に起因するものもありますので、まずは医療機関を受診して頂くことをお勧めします。

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